カサンドラ症候群とは

カサンドラ症候群とは

アスペルガー症候群の夫を持った妻が夫とのあいだで情緒的なつながりが持てないために生じるもの、主に抑うつ気分に始まる食欲不振、不眠や、自分を大切に思えなくなったり、孤独だと思ったりしてしまうものです。
この、カサンドラ症候群に関する本も出ているようで、ある本では、妻のつらい気持ちを夫がわかってくれず、さらに、まったく罪悪感さえ抱かない夫との間に情緒的つながりが持てず、抑うつ状態になってしまい、「もうやっていけない」と思って離婚を選んだそうです。

どのように考えるか

少し強い言い分に感じてしまうかもしれませんが、男女関係なく、相手が自分のことをわかってくれないと感じたとき、この現状を変えられるのはまず自分である、ということを自覚し、腹を据えるということです。相手がアスペルガー症候群であるか否かに関わらず、相手を変えることは不可能です。しかし、問題だとあなたが思うなら、まず、自分の思考、行動を変えてみるのはどうでしょうか。自分を変えることは、自分のことですから不可能ではないはずです。 自分の行動が変化することによって、相手の行動が変化するかもしれません。自分の思考を変化させることによって、もしかしたらイライラすることも少なくなるかもしれません。この思考の変化は、ただ、相手に対する期待をしない、というものではありません。相手が「自分をわかってくれない」ことに対し、もしもわかってくれないのであれば、「こういう言い方をしたら少し伝わるかもしれない」という思考錯誤を試してみることです。
しかし、自分一人で悩みを背負い、思考錯誤をしていくにも限界があります。 その援助をするのがわれわれ専門家になります。

ご相談は常にケースバイケースです。このページでは最大公約数的な見解を書いております。個別の事例ではこれとは異なった見立てをする場合もあります。