夫婦の問題の基本的な考え方

夫婦の問題は「個人の問題」と「夫婦の関係性の問題」の二層構造になっています。

BetterCoupleでは、通常「夫婦の関係性」にアプローチします。それだけではどうしても突破できないとき、「個人の問題」にアプローチします。

できるだけ問題を短期に、つまり金銭的にも、時間的にも、精神的にも負担を少なく解決するためです。

夫婦の関係性の問題とは

別の言い方をすれば、夫婦のコミュニケーションスタイルの問題です。

二人の人が一緒に生活をすれば、さまざまな問題が起こるのは当然です。それをわかって結婚(同居)するわけですから、問題が起こること自体が問題だと捉えるのは少々無理があります。

本当の問題は、問題が解決できない仕組みが存在することです。問題の解決はコミュニケーションによって行うものですから、コミュニケーションの問題でもあります。

一般に人は、他でうまくいったやり方を、すべての側面に適用する傾向があります。コミュニケーションのスタイルも、仕事や自分の親・友人とうまくいっているスタイルをパートナーとの問題解決にも使う傾向があります。こ のスタイルでうまくいく領域はもちろんこのままでもよいのですが、パートナーに対して適用するとうまくいかない領域が必ず発生します。

そのうまくいかない領域では、スタイル(というよりも基本的な考え方自体ですが)を変える必要があります。

このように、パートナーとの間でうまくいくコミュニケーションスタイルを理解し、そのスタイルに変えることができれば、個人の問題に踏み込むことなく、夫婦の問題が解決します。逆に、理解しても変えられない(または理解できない)こともあります。その場合は、理解しても変えられない (または理解できない)心理的な理由がその人にあるはずです。それは個人の問題として扱う必要があります。

個人の問題とは

自分が意識しているかどうかは別にして、人はみな自分の人生の歴史を背負って生きています。個人カウンセリングで「問題」になる事柄のほとんどは、その人が生きてきた「歴史」の産物です。

よく言われるのは(そして「カウンセラーはすぐ親のせいにする」という批判のもとでもありますが)「こういう親に育てられたから自分はこうなった」という話です。ある人は本気でこう感じていますし、別の人はこれを責任転嫁の論理だと考えます。

どちらが正しいか、ということではなくて、メンタリティ(心の使い方)の違いです。BetterCoupleが準拠する理論(交流分析再決断派)によれば、 その人がその人なりのメンタリティになったのは子どもの時代の決断(この親との関係ではこうするのがよいという認識に基づいて選択された戦略)だと考えています。

この子ども時代の決断がそこそこ妥当な戦略であったからこそ、大人になるまで生き延びることができたわけです。

「問題」というのは、環境が変わったにもかかわらず、同じ戦略をとっていることです。企業でも自らの成功体験を変えられずに失敗をするということがよく言われますが、それと同じ構図です。環境の最大の変化は、親に依存しなくとも生きていけるようになった、という事実です。人は基本的に変化を好まないのです。

一生懸命やることで親の関心を得た人は、どんなに疲れても休むのが苦手かもしれません。自分の気持ちを殺して親のご機嫌を取らなければならなかった人は、大人になって「八方美人」といわれるかもしれません。

必要なことは、「とにかく週一日は何もしない日を作る」とか、「関わる人の一部にはあえて冷たくする」などという『裏返し対策』ではありません。

必要なのは、状況を判断し、どの程度休むか、どの程度人と距離を置くかをそのつどコントロールする能力と習慣です。

このような理論・考えに基づいて@はあと・くりにっく/BetterCoupleでは個人のカウンセリングを行っております。